大臨技臨床化学部会 施設間差是正研究会(1/7)

なぜ、臨床検査の標準化は必要なのか

 者情報の電子化が急速に進もうとしています。例えば、患者情報をICカードに記録し患者データを一元管理することにより、診療の効率をはかり、通常診療はもとより緊急時にはこの情報を利用して初動処置に役ださせようとするものです。これは兵庫県加古川地区ではすでに実施されています。

紙から電子カルテへ

 後は一人の患者さんを、複数の医療機関または保健福祉施設が協力してケアする機会もふえてきます。厚生省は医療費削減のため、検査において各医療機関での重複検査の防止や現場業務の省力化のため、電子カルテ化へゴーサインを出す様子です。しかし、こで厄介なのは検査データの標準化がほとんどなされていないことです。特に酵素項目においては試薬や検査方法の違いのために大きな施設間差が存在します。

 たち大臨技有志が集まりこの問題を検討して既に5年を経ようとするのを機に、これから7回に亘って“なぜ、臨床検査の標準化は必要なのか”に関してお話しますので、是非、ご一読下さい

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