---------------------------------------------------------------------- 大臨技ニュースオンライン 第173号       2003年(平成15年) 6月 1日   社団法人 大阪府臨床衛生検査技師会 発行 http://www.osaka-amt.or.jp/ ---------------------------------------------------------------------- ★このメールは等倍フォントで半角70文字程度をベースに作成しています。★ ---------------------------------------------------------------------- 今月のメニュー ■お知らせ         ■学術部 生物化学分析部門からのご案内         ■学術部 生理機能検査部門からのご案内         ■学術部 形態検査部門からのご案内         ■学術部 感染・免疫検査部門からのご案内         ■6月の行事予定         ■講習会などの報告・感想         ■リレーエッセイ バトンタッチ(井戸田篤)         ■知って得するウェブサイト         ■編集後記 クールダウン(今田晶子) ---------------------------------------------------------------------- ■□■ お知らせ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 【第13回 大臨技北支部生涯教育自由集会のご案内】  今回の北支部生涯教育自由集会は、恒例の「悩める検査技師」シリーズpart 6となります。  現在、特定機能病院ではすでに包括支払い方式(DPC)による効率的な検査 が実施されており、確実に患者様のためでもあり病院経営者のためでもある医 療になってきました。今回は、それらを踏まえて色々な情報交換をしながら、 それらを熟知した検査をするためには今、何をすべきかを討論したいと考えま す。  また、今だから言える内容もあると思いますので、前北支部長の元大阪第二 警察病院・部長相馬英一先生を中心に進行したいと考えます。危機感を感じて いる我々技師だけでなく、業者の方も皆でアイデアを絞った討論にしたいと思 います。なお毎度のことですが、北支部自由集会はドリンクランチ(アルコー ルも)形式ですので、お気軽に参加ください。他支部、他府県、業者の方の参 加も大歓迎です。 日 時:平成15年6月21日(土)15:30〜17:30 場 所:大阪医科大学(高槻市大学町2−7)     本館・図書館棟B1F学生食堂 内 容:悩める検査技師・part6     『時代が求める検査室マネージメント      −意識改革から実行へのステップアップをめざせ−』     1.『DPCの概要』      講師:ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社 工藤憲太郎     2.『検査室マネージメントの実際』      講師:近畿医療技術専門学校教務 相馬英一 参加費:参加者は食事代を含め1,500円 評価点:自由集会A−10点 連絡先:北支部長 米田孝司 国立循環器病センター     TEL:06-6833-5012(内線8436) 【第1回 糖尿病療養指導士講演会】 日 時:平成15年7月26日(土)13:50〜17:10(13:20 受付開始) 場 所:エル・おおさか(大阪府立労働センター)大阪市中央区北浜東3−14 参加費:会員500円、非会員3,000円 テーマ:あなたはどのように関わっていますか? 内 容:1.患者指導を通して見た糖尿病療養指導士の重要性      講師:渡辺内科クリニック 横山有子     2.糖尿病クリティカルパスにおける臨床検査技師の役割      講師:神戸大学 医学部附属病院 検査部 楠木まり     特別講演『糖尿病治療における医師が望むスタッフの役割』      講師:大阪府警察協会大阪警察病院 内科統括部長 小杉圭右 【学術部 分野員募集】 ◎検査管理部門  検査精度管理・機器管理分野では分野員を募集しています。精度管理・機器 管理に興味がある方やこれから勉強していきたい方で、大臨技会員へのお世話 役活動にご興味のある方のご参加をお待ちしています。  連絡先:〒570-8540 大阪府守口市外島町5−55      中島康仁(松下記念病院中央臨床検査部)      TEL:06-6992-1231(内線3224)FAX:06-6992-6854      E-mail:fwhz2544@mb.infoweb.ne.jp ◎生理検査部門  機能検査分野・神経検査・画像検査では分野員を募集しています。生理検査 に興味がある方、これから勉強していきたい方で、世話役に「なってやろう!」 とお考えの、やる気のある方のご参加をお待ちしています。自薦・他薦を問い ませんので是非一度、試しに講習会・勉強会をのぞきにきてみて下さい。  連絡先:〒545-8586 大阪市阿倍野区旭町1−5−7      藤岡一也(大阪市大病院中央臨床検査部)      TEL:06-6645-2218(心電図室直通)FAX:06-6646-3627      E-mail:kfujioka@msic.med.osaka-cu.ac.jp 【情報組織部 収支管理講習会のお知らせ】  検査部門の収支管理講習会を開催致します。今回は東野健一先生より収支管 理の考え方について東野節を炸裂していただく予定です。  また情報組織部での収支管理講習会は今回が最終章の予定ですので、ぜひご 参加下さい。 日 時:平成15年6月21日(土)14:00〜17:00 場 所:府立成人病センター6階講堂 内 容:1.収支管理の考え方      講師:介護老人保健施設 サンガーデン府中 事務長 東野健一     2.ベンチマークの調査報告      講師:情報組織部 対象者:検査技師 参加費:会員500円、非会員3,000円 評価点:C−15点 連絡先:東住吉森本病院 臨床検査科 運天 政五郎(TEL:06-6702-0010) 【心エコー研究会のご案内】  今年度の心エコー研究会を右記のように開催いたしますので、ご参集くださ いますようお願い申しあげます。  この研究会は、心エコー図の自己研鑽を目的に技術、学術知識を互いに学び あう場として中級者を対象に1992年1月から活動を始めました。自主的な研究 会であるために会場の確保が困難な時もありましたが、心エコー研究会を支え る方々のお陰と感謝申し上げます。  今回は大臨技との共催で研究会を開催することになり、ここに案内させてい ただく次第です。ぜひ多数ご参加ください。初めて参加を希望される方も直接 会場にお越しください。  なお、中級者を対象とした会であるため、初心者や初級者には難しいかもし れませんが、参加可能です。難しく聞こえることも何度も参加し聴講すること で理解できる日が来ると思います。  事務局:井上太(NTT西日本大阪病院 臨床検査科)      〒543-8922 大阪市天王寺区烏ヶ辻2−6−40      TEL:06-6773-7491(直通)FAX:06-6773-7479 ◆心エコー研究会開催日程(前期日程) 第1回/平成15年5月20日(火)18:30〜20:00    関西医大病院南館臨床講堂2階    1.ミニレクチャー:デモライブそのコツを盗め!     講師:幸循会OBPクリニック 尾崎俊也    2.“緊急”胸痛時の心エコー図検査“何を考え、何を診るか”     講師:大阪労災病院 藤田晋一 第2回/平成15年6月27日(金)18:30〜20:00     関西医大病院南館臨床講堂2階    1.ミニレクチャー     講師:NTT西日本大阪病院 椿森省二    2.心電図を診る、心エコー図で答えを見出す。     講師:京都大学医学部附属病院 住田善之 第3回/平成15年7月22日(火)18:30〜20:00     関西医大病院南館臨床講堂2階    1.ミニレクチャー     講師:宝塚市立病院 浅岡伸光    2.症例検討:この症例は何?     講師:大阪警察病院 北出和史 他 第4回/平成15年8・9月の土曜日    特別講演:講演打ち合わせ中 【第2回 大臨技フォーラムのご案内】  この4月から特定機能病院で、入院治療に関しては疾患別1日あたり包括支 払い方式(DPC:Diagnosis Procedure Combination)が導入され、検査は出来 るだけ少なく効率的に実施することが必要となりました。このように、今、我々 の身近で、医療全体が大きく変わろうとしています。検査精度を保証すること は当然大事ですが、色々な情報を熟知して業務する姿勢がこれから病院経営者 に求められます。そこで、第2回大臨技フォーラムでは、「知っておかなけれ ばならない情報」を出来るだけ多く提供することにしました。奮ってご参加下 さい。  また、特別講演には、社団法人日本臨床衛生検査技師会岩田進会長に、ご講 演をお願いしました。「臨床検査技師、衛生検査技師に関する在り方等検討会」 など、我々に直接関係する情報をお話して頂く予定です。 日 時:平成15年7月5日(土)13:30〜19:00(13:00受け付け開始) 場 所:阪南パラドーム(大阪市教職員互助会厚生施設)     大阪市阿倍野区阪南町2−22−15 TEL:06-6623-7512 参加費:会員1,000円、非会員3,000円 連絡先:田畑泰弘(育和会記念病院検査科)TEL:06-6758-8000 +- プログラム -------------------------------------------------------+ 13:30〜13:35 挨拶 大阪府臨床衛生検査技師会 会長 朝山均 13:35〜14:35 第一部 チーム医療   司会:市立枚方市民病院中央検査科 西時男      大阪府立成人病センター臨床検査科 永井旬子  1)『クリニカルパス』松下記念病院中央臨床検査部 東山孝二  2)『緊急検査』大阪府立泉州救命救急センター検査室 福田篤久  3)『糖尿病療養指導士』大阪府済生会吹田病院臨床検査科 増池昇 14:35〜15:35 第二部 精度保証   司会:明生病院検査室 高田裕子      美原病院臨床検査科 北中直行  4)『ISO15189』株式会社エスアールエル医科学分析センター 久保野勝男  5)『感染防御』大阪府立病院臨床検査科 松岡喜美子  6)『病院機能評価』東住吉森本病院臨床検査科 運天政五郎 *** 休 憩*** 15:45〜16:45 第三部 厚生行政   司会:国立循環器病センター臨床検査部 米田孝司      大阪府立羽曳野病院臨床検査科 大和章宏  7)『医療提供体制』サンガーデン府中管理部 東野健一  8)『入院医療包括評価』株式会社アズウエル医業経営研究所 中原克也  9)『電子診療録』株式会社ビー・エム・エルシステム本部 是安俊之 16:45〜17:45 第四部 提供責任   司会:近畿大学医学部附属病院中央臨床検査部 中江健市      藍野病院中央検査部 武岡真由美  10)『説明責任』デイドベーリング株式会社HCSグループ 松尾久昭  11)『わかりやすい報告』関西医科大学病院中央検査部 高田厚照  12)『健康教室』阪南中央病院臨床検査科 喜舎場智之 *** 休 憩*** 18:00〜19:00 第五部 特別講演   司会:社団法人大阪府臨床衛生検査技師会会長 朝山均  『法改正の意味と今後の方向』社団法人日本臨床衛生検査技師会会長 岩田進 ■□■ 学術部 生物化学分析部門からのご案内 □■□■□■□■□■□■ ★ 免疫検査分野 定期講習会 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★  今年度より新たな体制で始まった学術部講習会ですが会員の皆様はどのよう な印象をお受けでしょうか?皆様にとって有意義な講習会となるよう企画を進 めていく所存です。  さて、第2回目の定期講習会は「性行為感染症」というテーマで開催します。 長く、大阪府立万代診療所で活躍されていました川井先生にご講演をお願いし ています。ニューヨークでは梅毒患者が倍増というニュースもあり現代社会に おける大きな問題でもあり、また免疫血清学の中でも古くから感染症検査は主 要な検査として実施されています。川井先生には日臨技総会でのご講演内容に 加えて、最新情報と検査のポイントについてお話していただく予定です。皆様 におかれましてはご多忙のこととは存知ますが、万障お繰り合わせの上、ご出 席くださいますようご案内申し上げます。 日 時:平成15年6月27日(金)18:30〜20:00 場 所:大阪医療技術学園専門学校大教室 テーマ:性行為感染症 講 師:大阪府藤井寺保健所川井和久 参加費:会員500円(大臨技、近臨技会員および賛助会員)、非会員3,000円 評価点:C−10点 連絡先:上田一仁(大阪医科大学附属病院中央検査部)     TEL:072-683-1221(内線3304)     E-mail:uedaya@poh.osaka-med.ac.jp ★ 臨床化学分野 基礎シリーズ「検体前処理と検査データ」 ★★★★★★ 日 時:平成15年6月12日(木)18:30〜20:00 場 所:大阪市立大学医学部4階小講義室 内 容:1.市販採血管について      講師:セキスイ化学工業メディカル事業部 森孝     2.市販採血管の品質管理      講師:ニプロ株式会社国内事業部輸液検査商品課 高司豊     3.採取管の違いによる補体価(CH50)データの変動      講師:松下記念病院臨床検査部 濱田実和     4.遠心分離条件と検査データの変動      講師:近畿大学医学部附属病院中央臨床検査部 前田岳宏 参加費:会員500円,非会員3,000円 評価点:C−10点 連絡先:近畿大学医学部附属病院中央臨床検査部 増田詩織     TEL:072-366-0221(内線2181)FAX:072-360-2344     E-mail:shiori-m@kensa.med.kindai.ac.jp ■□■ 学術部 形態検査部門からのご案内 □■□■□■□■□■□■□■ ★ 一般検査分野 基礎講座 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ 日 時:平成15年6月4日(水)18:45〜20:15 内 容:尿試験紙法 講 師:(株)バイエルメディカル学術部POCグループ 戸田由希子 日 時:平成15年6月18日(水)18:45〜20:15 内 容:尿沈渣I「血球・塩類」 講 師:ガラシア病院検査科 堀田真希 会 場:クレオ大阪中央セミナーホール     〒543-0002 大阪市天王寺区上汐5−6−25 参加費:会員500円、非会員3,000円 評価点:C−10点 ★ 細胞検査分野 細胞診定期講習会 ★★★★★★★★★★★★★★★★★ 日 時:平成15年6月13日(金)18:30〜20:00 場 所:大阪府立成人病センター6F講堂 テーマ:消化器細胞診 講 師:大阪府立成人病センター細胞診 竹中明美 評価点:C−10点 参加費:会員500円、非会員3,000円 連絡先:大阪府立成人病センター細胞診 芦村純一     TEL:06-6972-1181 ■□■ 学術部 感染・免疫検査部門からのご案内 ■□■□■□■□■□■ ★ 感染免疫部門 特別講演会 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★  感染免疫部門特別講習会を下記のテーマおよび日程で開催いたします。みな さん奮ってご参加ください。 日 時:平成15年6月6日(金)18:30〜20:00 場 所:OMMビル2階 会議室 参加費:会員500円、非会員3,000円 評価点:C−10点 共 催:大日本製薬株式会社 問合せ:中村竜也(関西医科大学病院中央検査部)     TEL:06-6992-1001(内線3120) ― テーマ ――――――――――――――――――――――――――――― 1.治療に貢献できる薬剤感受性検査〜有効に抗菌薬を作用させるためには〜  講師:天理よろづ相談所病院臨床病理部 微生物検査室 小松方  感染症を発症した場合、ほとんどの症例で抗生物質が処方されます。しかし、 投与量や投与間隔を考慮することでより有効に効くことが考えられます。包括 医療制度開始にあたり、医療費を押さえることも考えなくてはなりません。そ こでより有効に短期間で感染症を治療するための工夫を先生の施設での事例を 交えて御講演していただきます。 2.呼吸器感染症〜病原微生物を検査依頼するにあたって〜  講師:奈良県立医科大学第二内科教室 助教授 三笠桂一  世界中を震撼しているSARSも呼吸器感染症の1種であります。呼吸器感 染症は様々な病原体や機序により発症します。そのため診断や治療、病原体を 決定することは容易でない場合も多々あります。講演ではSARSも含め呼吸 器感染症の診断について御講演していただきます。 ★ 平成15年度輸血移植検査分野 定期講演会 ★★★★★★★★★★★★★  今年度の講演会は、移植に関するテーマを取り上げました。お忙しいことと は思いますが、奮ってご参加下さいますようお願い致します。 日 時:平成15年7月5日(土)15:00〜16:30 場 所:大阪府赤十字血液センター7階会議室     大阪市城東区森之宮2−4−43 内 容:1.「生体肝移植の現況と周術期輸血」      講師:京都大学医学部移植外科 助教授 江川裕人     2.「脳死移植における輸血の現状」      講師:大阪大学医学部附属病院 輸血部 押田眞知子 参加費:会員500円、非会員3,000円 評価点:C−10点 連絡先:近畿大学医学部附属病院輸血部 金光靖 FAX:072-368-1025 ★ 寄生虫検査分野 基礎講座 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ 日 時:平成15年6月26日(木)18:30〜20:00 場 所:千里ライフサイエンスセンター6F 602室     (地下鉄千里中央駅北出口を上がり向かって右側のビル) テーマ:寄生虫検査のポイント 講 師:ファルコバイオシステムズ総合研究所 藤田拓司 参加費:会員500円、非会員3,000円 評価点:C−10点 連絡先:ファルコバイオシステムズ総合研究所一般検査室 藤田拓司、田中俊也     TEL:0774-46-1010 ■□■ 6月の行事予定 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 4日(水) 一般検査分野[基礎講座] 6日(金) 感染免疫検査部門特別講演会 7日(土) 輸血移植検査分野[基礎講座] 8日(日) 輸血移植検査分野[基礎実技講習](事前申込み制) 12日(木) 大臨技理事会       臨床化学分野[基礎シリーズ] 13日(金) 細胞検査分野[細胞診定期講習会] 14日(土) 微生物検査分野[基礎技術講座] 15日(日) 微生物検査分野[基礎技術講座] 17日(火) 遺伝子検査分野       渉外部会 18日(水) 一般検査分野[基礎講座]       画像検査分野[超音波技術研究会] 19日(木) 情報組織部会 21日(土) 収支管理講習会       北支部生涯教育自由集会 24日(火) 微生物検査分野[定期講習会] 26日(木) 寄生虫検査分野[基礎講座]       機能検査分野[研修会3] 27日(金) 画像検査分野[心エコー研修会]       免疫検査分野[定期講習会] ■□■ 講習会などの報告・感想 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 【第13回 大臨技南支部自由集会報告】  4月26日(土)、ゴールデンウィーク初日、快晴という悪条件下(?)にも かかわらず、他府県技師会員5名を含む98名(一般会員61名、賛助会員37名) の熱心な参加者のもと、第13回南支部自由集会を岸和田市民病院で開催した。  今回のメインテーマは“包括医療制度(DPC)とチーム医療への参画”。自 由集会の前半は、チーム医療への参画の実例として先ず、山下氏(大阪赤十字 病院)から糖尿病療養指導士の資格を習得した臨床検査技師の集まりである“ 大阪糖臨研”の発足から現況までの報告があった。現在、会員数15名で定期的 に会合を行い、各施設での現状や患者様への接し方・説明の工夫などを報告し 合い非常に役立っていること。将来の指導料点数化や技師会の更なる支援が今 後の課題と要望であるとの報告があった。  また、内視鏡技師として活躍されている出野氏(大阪労災病院)からは“何 故、内視鏡検査技師になったのか?”“内視鏡検査技師とは?”“その業務内 容は?”などの報告があり、技師の参画により、処置具管理・機器メンテナン ス・洗浄消毒などの一元化や徹底がコスト削減、件数増加、収益に多いに貢献 できたとのことであった。しかし、糖尿病療養指導士も内視鏡技師も検査技師 免許で認められた医療行為の範囲内で…がベースにあり、日常において困惑す る場面が多々ある。今後、実績積み重ね、問題提起、技師会の更なる支援によ る法改正が必要と感じられた。  10分の休憩を挟み、会の後半はこの4月から特定機能病院で導入されたDPCに ついて、工藤氏(ロシュダイアグノスティックス株式会社)から従来の算定方 式と新制度での患者支払いや病院収入の差などを実例を交え約1時間分かり易 く説明して頂き、チーム医療への参画・コスト意識・報告の迅速化・質の向上 等々が今後の検査室のキーポイントであることを再認識した。3題共に非常に 興味ある内容で、質疑応答も活発に行われ、自由集会は予定時間を30分超過し た午後6時に終了した。  発表頂いた3名の方々、参加して頂いた会員諸氏、遅くまでご苦労様でした。 誌上をお借りして感謝申し上げます。  南支部では今後もチーム医療への参画の具体例をテーマとして取り上げてい く予定です。具体例をお持ちの皆さん、自薦他薦を問いませんので、下記アド レスまでご連絡下さい。 (南支部長 中江健市(近畿大学医学部附属病院))  E-mail:nakae@kensa.med.kindai.ac.jp ■□■ リレーエッセイ バトンタッチ ■□■□■□■□■□■□■□■□  ある時ふと、妙に食べたくなる物がある。私にとってそれは「にたくもち」 という。私の田舎、岐阜県飛騨地方の食べ物で、正しくは「にたくもじ」ある いは「にくもじ」らしいが私の周りでは皆「にたくもち」と呼んでいた。どん な物か簡単に説明すると、白菜などの漬物を塩抜きして醤油と油で炒め煮にし た物である。どんな味かと聞かれてもただ「うまい」としか表現できない。若 い頃ならこれだけで御飯5杯は軽く食べられる。これだけでビールの2、3本は 空く。観光地飛騨高山ではおみやげ物屋でたくさんの漬物を売っているけれど、 「にたくもじ」はなぜか無い。  「にたくもじ」の語源は「煮た九文字(くもじ)」であり、くもじとは平安 時代の御所言葉(おかゆ、おひや、おいどなど)から来ている漬物の意味らし い。本来は漬けて1年以上経った赤カブの葉のひね漬けを炒め煮にして年中食 べていたようだが、今は秋に漬けた漬物が春先にはやや酸っぱくなり、飽きて くるので、煮て味に変化をつけるようだ。  ここまでだったら何の事はないただの郷土料理なのだが、作った「にたくも じ」も3〜4日するとやがて???な味?になってくる。(まだ腐ってはいない と思うが…)高温多湿の大阪だとやばいなと思ったらすぐに捨ててしまうけれ ど、冷涼な地元では誰もが???な味の「にたくもじ」を焼きはじめる。焼き 網かフライパンにホイルを敷き、裏ごししたこうじ味噌をのせてマーガリンと 砂糖を少し加え、「にたくもじ」をどっさりのせてただ焼く。ついでに煮豆や 煮た大根干しがあれば横に添えて焼くとよけいおいしくなる。これが真の焼き 味噌料理なのだが、是非とも究極のメニューに加えてほしい一品である。  「にたくもじ」の旬は3月、4月で今年はすでに時季が過ぎたけれど、機会が あればご賞味あれ。ちなみに読み方は「にたく・もじ」です。 (大阪府立成人病センター 井戸田篤) ■□■ 知って得するウェブサイト □■□■□■□■□■□■□■□■□■ ◆直子の代筆 ----------------------------> http://web.teglet.co.jp/naoko2/index.php 手紙の文面やスピーチに悩んだ時に頼りになるサイト。ビジネス・個人・スピ ーチ・冠婚葬祭の4分野の文書を、対話形式で簡単に作成してくれます。でき あがった文書には、その手紙を出すときの心構えなどのワンポイントアドバイ スもあり、親切&愉快。「お詫び」はよく利用しています。 ◆tenki.jp ----------------------------------------------------> http://tenki.jp/ 財団法人・日本気象協会による気象情報のサイト。天気予報だけでなく、地震 ・津波・台風・火山情報も充実。アメダスによる地域ごとの細かな気象情報や、 10分毎に更新される雨雲のレーダー画像、天気図のアニメーションは見ていて 楽しい。 ◆楽譜ネット -----------------------> http://www.gakufu.ne.jp/GakufuNet/index.phtml 探している楽譜が書店や楽器店でも見つからなかったらここで探してみてくだ さい。曲名・アーティストなどからも検索できます。 ■□■ 編集後記 クールダウン ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ささやかな勲章 --------------  私は労働衛生関係の仕事をしている。特殊健康診断の関係になるのだが、健 診出張の時は各事業所へ出向き検尿や計測関係、採血や血算を実施する。血中 及び尿中金属などの分析は会社へ持ち帰ってから行なう。  分析して結果が出たらパソコンで報告書を作成するのだが、これら全部を技 師だけでしているので結構めまぐるしい。私が入社して初めて取り扱った機器 は原子吸光というものだった。原子吸光との再会は学生の頃に1日だけ保健所 で水質検査で出会って以来で、当時は自分が将来まさか原子吸光分析をするこ とに陥る(失礼)とは全く思っていなかったので、正直実習はやっつけ仕事的 な感じで消化していた(すいません)。入社してまずはいろんな事務関係を覚 えつつ、分析はというと血液をひたすら希釈する毎日であった。  何年かそんな日々が続いたある日。何気に自分の右手の掌をふと見たら、小 指の延長線と生命線とが交差するところあたりに何やらぷっくりしたものがで きているのに気づいた。押したら少し違和感があったので「病院に行ってみよ うか」とドキドキしていたのだが。そう、最初はわからなかった。どうやら日 々エッペンドルフで希釈ばかりしてたので、それによるタコのようなものがで きてしまったらしいのだ。  現在、原子吸光は後輩にバトンタッチしたので私の希釈の日々はなくなった のだが(タコの成長も止まった)、たまに自分の手を見て、こんなになるくら い分析してた頃があったという証拠になるかなと妙な安心感を覚えつつ、今は パソコン入力作業で肩と目を酷使している。 (今田晶子) ---------------------------------------------------------------------- 大臨技ニュースでは、皆さんのご意見、情報等お待ちしております。 FAX:06-6644-1128 E-mail:imai@osaka-amt.or.jp 郵送の場合は大臨技事務所までご送付下さい。 7月号の原稿〆切は6月7日(土)、8月号は7月7日(月)です。 ---------------------------------------------------------------------- copyright(c) 2003 Osaka Association of 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