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Last Update : 2003.1.06

騒音検査について

Question 54

 騒音検査について質問します。
測定方法ですが、500・1000・2000・4000・8000Hzをどのような
順番で行うのが一番よいか教えていただけますでしょうか?

(匿名)

Answer

回答

騒音の検査は一般的には周波数ごとではなく、等価騒音レベル 〔dB(A)〕を測定します。
オクターブバンドレベルを測定するには少し精密な機械が必要です。

おそらくお尋ねの内容は、騒音測定ではなく、聴力の測定だと思います。
聴力測定はオージオメーターを用いて測定します。定期検診では選別検査を行います。この場合は1000Hzの30dBと4000Hzの
40dBが聞こえるかどうかを検査します。

お尋ねは閾値検査と思います。閾値検査の測定手順を以下に記します。
1.検査音を断続音に設定する。
2.周波数表示を1000Hzに設定する。
3.検査はよい方の耳から始める。左右の聞こえ方に差がない時には右耳から先に始める。
4.まず予備調査を行う。
  検査音レベルを40dBにして、被験者の応答をみる。応答がない時は検査音を5dBずつ上げていく。  
  応答があったらそこから検査音レベルを5〜10dB下げる。
5.そこから、検査音ダウンボタンで検査音を20dB下げる。被験者の応答を見て、応答があればさらに20dB下げる。
6.被験者の応答が無くなったら、そこから5dBずつ上げていく。
7.応答があったら、インタラプターボタンで音を止めたりして、被験者の応答を確認する。このレベルを予備検査の聴力レベルとする。
8.次に本検査にはいる。
  検査音レベルを予備検査で得たレベルより20dB下げて設定する。
9.検査音レベルを1〜2秒ごとに5dBずつ上げていき、確実な応答が得られる聴力レベルを求め、これを仮閾値とする。
10.そのレベルから検査音レベルを5〜10db上げ、確実に聞こえていることを確認する。
11.そのレベルから検査音レベルを20dB下げる。被験者が聞こえていないことを確認して、手順9をもう一度繰り返す。
 1回目と2回目が一致したら、その値を閾値とする。一致しなかったら、手順9からくり返す。
 3回の実施で2回一致したらその値を閾値とする。
 3回とも異なったら、測定回数を増やして、過半数の回数一致する値を閾値とする。
 3回の結果に15dB以上の差がある時は予備検査からやり直す。
12.下記の順番で周波数を変更し、各周波数ごとに手順8から11を繰り返す。
  1000Hz →2000Hz →3000Hz →4000Hz →6000Hz →8000Hz →1000Hz →500Hz →250Hz

これで右耳(又はよく聞こえるほうの耳)の測定を終わります。
次に左耳(又は聞こえにくいほうの耳)で同じことをやります。

なお、この測定法はリオンのオージオメーターの取り扱い説明書に基づいています。

(大阪府立公衆衛生研究所 労働衛生部 田淵武夫)



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