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Last Update : 2002.04.05

徐波群発についての判断

Question 33

 人間ドックで、単極誘導のみの脳波検査を施行していますが、自覚症状や特筆すべき既往歴のない人でも、全般性・散発性θburstの出現がしばしば記録されます。

 頻度が少なく、spikeや左右差がなければ異常脳波とまでは言えないと思うのですが、生理的にも起こりうるものなのかどうか、異常があるとすると何が考えられるか、異常と判断する基準などを教えて下さい。

Answer

 ご質問の件ですが、一般的には正常成人では徐波群発は認められません。ただし、老人では徐波の出現が増加します(高齢者がドックを受診されることは少ないと思いますが)。ただし、老人の場合、単に加齢変化なのか加齢による脳機能の低下に起因するのかは明らかではありません。生理的に徐波の出現が見られるのは幼少児期と睡眠時です。病的意義の低いもので、α波の周波数の半分ぐらいの周波数で後頭部優位に slow alpha variant rhythm も認められます。

 ご質問の徐波群発ですが、明らかに背景脳波から際立った律動性群発は発作発射とみなされます。また、局在性の認められる群発も異常である可能性が高いです。したがって、全般性、散発性に認められるのであれば正常として問題ないと思われます。ただし、3Hz前後のもの、6Hz前後で長い持続のものは発作発射の可能性があるので注意してください。

(関西医科大学附属病院 高田 厚照



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