学会・論文発表に必要な統計の基礎知識(5/9)

診断テストの特性

 診断テストを行った場合の結果は、通常、陽性(T+)と出るか陰性(T-)のいずれかである。しかし、その結果が正しく疾患を診断(またはチェック)しているか否かによって4つのカテゴリーに分けられる。検査の制度やそれを用いた場合の有効性を示す指標となる。
疾病
有(D) 無(noD)
検査結果 陽性(T+ (a)TP (true positive) (b)FP (false positive)
陰性(T- (c)FN (false negative) (d)TN (true negative)

(TP:真陽性 FN:偽陰性 FP:偽陽性 TN:真陰性)
用語 定義 計算方法
感度(sensitivity)
特異度(specificity)
偽陽性率(false positive rate)
偽陰性率(false negative rate)
陽性反応適中度(positive predictive value, PPV)
陰性反応適中度(negative predictive value, NPV)
有病率(prevalence)
陽性率(test positive rate)
有効度(efficiency)  


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大阪府立母子保健総合医療センター 検査科 宮野 章(miyano@mch.pref.osaka.jp

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